写真 左から 父:高木豊(元プロ野球選手) 長男:俊幸(C大阪) 次男:善朗(新潟) 三男:大輔(山口)
C大阪所属の長男俊幸(26)が、首位広島相手に2ゴール。
高木俊幸の1点目は81分、GKキム・ジンヒョンのパントキックから始まった。競り合いに強いFW杉本健勇に狙って蹴られたパスはライナー気味に、かつ杉本が助走をつけて競り合えるようやや手前に落ちる正確なパスが供給される。この時点で左サイドの高木俊幸は1人全力で走り出していた。杉本は当然競り勝ち、高木に絶好のボールが送られる。1タッチ目で足元へ、『ト、トン』と瞬く間に2タッチ目へ。体勢を崩すも3タッチ目で相手DFが触れることのできない左サイドにボールを置いてシュートを放つ。やや落ち着きはなかったものの持ち前のスピートをほとんど落とすことなくやってのけた。
2点目は84分だ。センタリングを相手DF水本裕貴がヘディングでクリアするも。落下点には高木がいた。クリアが自分の元へ来ると分かった時にはシュートの考えしかなかっただろう。落下点をいち早く読み、1~1.5歩後ろから助走をつけつつ、自然の流れで胸トラップ。その勢いのままアウトサイドにかけたシュートは相手GK林卓人から逃げるような形となり、サイドネットへ吸い込まれた。 「1点目があったから、思い切って振れた」と振り返る。
持ち味のスピード、細かなタッチ、ステップが光った2ゴールだった。
【高木俊幸】
1991年5月25日 170cm/64kg
東京V(09~10) 30試合6ゴール1アシスト
清水エスパルス(11~14) 153試合29ゴール27アシスト
浦和レッズ(15~17) 77試合11ゴール14アシスト
C大阪では現在公式戦18試合5ゴール3アシスト。うち今季リーグ戦13試合4ゴール2アシストを記録。
レノファ山口所属の三男大輔(22)が、大分相手に同点ゴール。
この試合左サイドに位置していた高木大輔は、75分豪快なシュートを見せる。MF三幸秀稔のクロスがあがる前に、高木大輔は相手のカウンター防止、こぼれ球に備えるための動きをとる。そしてゴールに正対しようと、細かなサイドステップを1つ2ついれる。クリアボールが相手に当たるも、サイドステップのおかげでいち早く反応することができた。シュートを打つ直前背後に相手MF清本拓己がいたものの、左足を大きく踏み込んでからだったため反応に遅れた。もし細かいステップを刻めていれば、反応出来たかもしれない。シュートのコースは対角線に、体を大きくひねりながら、豪快に。細かなステップ、持ち前のスピードと身長170cmからは想像できない豪快な振りからネットを揺らした。
【高木大輔】
1995年10月14日 170cm/64kg
東京V(13~17) 111試合18ゴール7アシスト
2018年期限付きで山口に加入…公式戦14試合5ゴール2アシストを記録。